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4?6月の消費の好調は天候要因も大きかった(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

個人消費と設備投資を軸に高い伸び

内閣府が8月14日に公表した、2017年4?6月期のGDP(国内総生産)速報値。実質GDPは前期比1.0%増、年率換算で4.0%増と、事前の市場予想の中央値(年率2.5%増)を上回り、2015年1?3月期(同4.8%増)以来の高い伸びを示した。プラス成長はこれで6四半期連続となる。

高成長を牽引したのは、個人消費(前期比0.9%増)と設備投資(同2.4%増)だ。"内需の両輪"が高い伸びを見せた結果、当四半期においては米国やユーロ圏を大きく上回り、主要先進国で最も高い成長率を記録した。

一般的に、外需主導の経済成長は海外情勢の影響を受けやすく、安定的な成長になりにくい側面がある。だが、内需主導で海外要因に依存せず経済成長していれば、安定的に景気の拡大が見込めるとされている。裏を返せば、内需主導の成長は持続性を伴うことが重要となる。

いよいよ日本経済も内需主導の持続的な拡大局面に移行したといえるのか。答えは「そう単純ではない」ということになりそうだ。


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