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「グローバル教育に力を入れている大学」の1位は国際教養大学。写真のような24時間開館する図書館など、学習環境にも定評がある (撮影:梅谷秀司)

超高齢化社会が進行し、縮小がささやかれる日本市場。先行きが不透明な社会で若者が活躍するにはどうしたらいいのか。1つの答えが、世界に打って出ることであり、大学はグローバル人材の養成に力を入れる。

そうした動きを先導するのは、2014年、文部科学省に指定された、スーパーグローバル大学(SGU)の大学たちだ。

世界レベルの教育研究を行い、世界大学ランキングトップ100を目指す「トップ型」に、旧七帝大や早稲田大学、慶應義塾大学など13大学。日本社会でのグローバル化の推進が期待される「グローバル化牽引型」に、千葉大学や金沢大学、熊本大学、国際教養大学、上智大学、法政大学、明治大学、立命館大学、関西学院大学、立命館アジア太平洋大学など24校が選ばれた。

2014年に「スーパーグローバル大学」24校を指定

グローバル化待ったなしの状況の中、語学力と、多様な国籍の人と交流・折衝するための教養力を身につける、国際系学部が増えている。その嚆矢となったのは、2004年に開学した国際教養学部の単科大学、国際教養大学だろう。

国際教養大学には、全ての授業を英語で行い、留学生との寮生活や海外留学が必須など、グローバル人材を養成する仕掛けが用意されていた。同年には早稲田大学が全ての授業を英語で行い留学を必須とする国際教養学部を開設している。

その後、有名大学における国際系の学部新設が進み、首都圏では2008年、法政大学にグローバル教養学部、明治大学に国際日本学部、立教大学に異文化コミュニケーション学部が相次いで誕生、2014年には、上智大学に総合グローバル学部などが設置された。

近畿圏では、2010年、関西学院大学に国際学部、2011年には、同志社大学にグローバル・コミュニケーション学部が開設されている。同志社大学は2013年にグローバル地域文化学部も設置している。国立大学では、2016年、千葉大学が国立では初となる国際教養学部を開設している。


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