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【台北=伊原健作】台北市中心部にある台湾の総統府で18日午前10時ごろ、日本刀を持った男が西門から侵入を試み、警備に当たっていた憲兵に斬りつけ首を負傷させた。男はその場で取り押さえられ、警察が逮捕した。「政治的な立場を示すためだった」などと話しているという。台湾の中央社などが伝えた。

日本刀は近くの博物館から盗んだもので、旧日本軍による「南京大虐殺」で使用されたものとの情報がある。男のかばんには中国国旗「五星紅旗」が入っていたという。検察当局が詳しい動機や経緯を調べている。

台湾の親中派や中台統一派は反日的な傾向が強く、日本との関係強化を志向する蔡英文政権に不満を強めている。



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