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 自然科学研究機構核融合科学研究所は、太陽がエネルギーを生む反応を地上で再現する「核融合発電」の実現に欠かせない超高温のプラズマ(電離ガス)を作り出す実験に成功した。核融合の反応が安定して続く「臨界」に必要な超高温状態を作り出し、実用化に向けて一歩前進した。

 プラズマの温度は1億2000万度。さらに研究を進め、2050年以降の実用化を目指す。

 プラズマは原子を構成する原子核と電子が高温の中で飛び回る状態だ。核融合発電では、原子核同士が衝突して別の重い原子核に変わる際の膨大なエネルギーを発電に利用する。

 超高温のプラズマを磁場で長時間、安定して閉じ込める「ヘリカル型」と呼ぶ方式を採用し、高さ約9メートル、直径約13メートルの大型装置で実験した。

 ふつうの水素を使った実験では、過去に9400万度まで達成していた。重水素を使う実験を3月から始め、目標温度を達成した。核融合の実現にはプラズマの高密度化などの条件を同時に満たす必要がある。18年10月から同じ装置を使った次の実験を始める方針だ。

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