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【NQNロンドン】22日午前のロンドン外国為替市場で、円の対ドル相場は高値圏で小動き。英国時間11時半時点では、前日21日の16時時点に比べ60銭円高・ドル安の1ドル=105円60?70銭で推移している。21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表された政策金利見通しで、2018年の利上げ回数は3回に維持された。米利上げペース加速の観測が後退し、主要通貨に対してドルが売られている。英ポンドは対ドルで伸び悩んでいる。同0.0090ドルポンド高・ドル安の1ポンド=1.4150?60ドル。朝方に一時は1.4167ドル付近と2月上旬以来、1カ月半ぶりの高値を付ける場面もあった。最近発表された英経済指標が良好だったことなどから、英中銀イングランド銀行は22日の金融政策の結果と議事要旨で、利上げに積極的な姿勢を示すと予想され、ポンド買いが優勢となっている。

英株価指数FTSE100種総合株価指数は同11時半時点で、前日終値に比べ0.77%安の6984.58ポイントと、16年12月以来初めて7000ポイントを割り込んで推移している。利上げによる恩恵が期待される銀行株が売られ、株価指数を押し下げている。個別では、米格付け会社による格付け見通し変更が響いて、ソフトウエア開発のマイクロフォーカスの下げが大きい。一方、日用品のレキットベンキーザーは、米同業ファイザーの一部事業の買収を断念したことを受けて上がっている。

欧州各国の主要株式相場は、米中の貿易摩擦が強まるとの懸念から総じて下落している。ドイツ株式指数(DAX)は1.19%安。フランスのCAC40は1.07%、イタリアのFTSE・MIBは1.13%、スペインのIBEX35も1.14%、それぞれ下落している。

ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル69.36ドル付近で下落。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は1トロイオンス1329.96ドル前後で軟調。ロンドン金属取引所(LME)で銅先物相場は上昇している。



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