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串カツ専門店を展開する串カツ田中の株価が22日、一時前営業日比11%高の3530円まで上昇した。既存店売上高の伸びが続いているうえ、みずほ証券が強気の投資判断を示したことで買いの勢いが強まった。

みずほ証券の朝枝英也アナリストは20日付のリポートで、「新規出店をドライバーに今後3年間の経常増益率は年平均で35%になる」と予想。ソースや揚げ油にプライベートブランド(PB)製品を使用して他社と差別化を図っている点にも触れ、目標株価を4800円に設定した。

「似たような業態のライバル企業との競合は少ない」と、いちよし経済研究所の鮫島誠一郎主席研究員は述べ、中長期的な成長の潜在力は高いと指摘する。同社の既存店売上高は今年2月まで4カ月連続で増加している。

株価は17年11月末に7480円(分割考慮後)まで上昇。その後、短期的な過熱感から調整局面が続いてきた。この日の買いは個人投資家など「短期筋が中心で、早めの利益確定に動く可能性がある」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)。

同社の予想PER(株価収益率)は約80倍と外食銘柄の平均(30倍前後)を大きく上回る。市場が期待するように業績が拡大し、割高感が修正されれば、株価の本格的な出直りが期待しやすくなる。



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