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将棋の史上最年少プロ、藤井聡太六段(15)が22日、大阪市の関西将棋会館で指された第66期将棋王座戦(日本経済新聞社主催)の2次予選決勝で元竜王の糸谷哲郎八段(29)を破った。中村太地王座(29)への挑戦権をかけて16人で争う本戦トーナメント入りを決め、タイトル初挑戦を目指す。公式戦の連勝も16に伸ばした。

対局後、藤井六段は「非常に難しい将棋だった。本戦まで勝ち進めたので、これからも一歩一歩、上を目指していきたい」と話した。

藤井六段の王座戦出場は今期が初めて。昨夏に始まった1次予選から参加し、6連勝で本戦入りした。本戦で4連勝すれば挑戦者として今秋の五番勝負に出場でき、屋敷伸之九段(46)が1989年に樹立した17歳での最年少タイトル挑戦記録を更新する。

今期の王座戦本戦トーナメントは前王座の羽生善治竜王(47、棋聖)や佐藤天彦名人(30)ら7人のシード棋士と、予選を勝ち抜いた9人で争われる。

糸谷八段は2016年には第64期王座戦の挑戦者になっている。今年度、順位戦のB級1組で昇級を決め、来期は名人への挑戦者を決めるA級で戦う。

藤井六段は20日に名古屋大教育学部付属中の卒業式を終えたばかりで、式後初めての対局だった。4月からは同付属高に進学する。



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