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桐生信用金庫(群馬県桐生市)はインターネットを通じて小口資金を募るクラウドファンディング(CF)を活用した取引先支援を始める。CF運営のREADYFOR(レディーフォー、東京・文京)と業務提携。第1弾としてサイトを通じ、大川美術館(桐生市)に有名画家のアトリエを再現する事業の資金を募集する。店舗でも事業を周知するなどし、地域活性化を支援する。

事業名は「松本竣介没後70年 竣介のアトリエ再見プロジェクト」。36歳で亡くなった画家の松本竣介のアトリエを大川美術館の展示室に再現する。桐生信金は同美術館とレディーフォーを橋渡しした。大川美術館は地元出身の実業家、大川栄二のコレクションを展示する美術館で、松本竣介の作品を多く所蔵。群馬県を代表する美術館として知られる。

資金の募集期間は6月1日から7月31日までで、目標金額は500万円。支援者には金額に応じ、美術館の招待券やカタログを贈る。プロジェクトに合わせ、美術館では10月から19年6月にかけ、松本竣介の企画展を開催する。

桐生信金は17年にレディーフォーと業務提携した。今後はCFを活用し中小企業の事業承継や販路拡大など支援を広げる。県内金融機関では群馬銀行などもCFを活用した取引先支援にあたっている。



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