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日本航空(JAL)
日本航空(JAL)は昭和45年7月、「ジャンボ」の愛称で知られる大型機ボーイング747型機の導入に合わせ、客室乗務員の制服を5代目に変更した。デザインは4代目に続き、日本を代表するデザイナー、森英恵(はなえ)さん(92)が担当した。
5代目制服の特徴は何と言っても、膝上丈のミニスカートだ。初代から現行の10代目までと比較しても最も短いが、当時は世間でもミニスカートが大流行しており、時代を反映したデザインだった。また、ワンピースを初めて採用し、左胸のポケットには「JAL」の刺繍を付けた。客室乗務員の代名詞であるスカーフも5代目で初導入。幅広のベルト、スカーフ、帽子の天井部分は赤を配色してアクセントを付けた。ワンピースの紺と赤の組み合わせは10代目でも用いられており、JALらしい色使いだったといえる。
「ジャンボジェット」はJALが国内で初めて導入した。計4基のエンジンが特徴で、航続距離が格段に伸びたほか、2階部分を設けて「より遠く、より安く」を実現。平成23年3月に退役するまで大量輸送時代を担い続けた。
□日本航空
設立:昭和26年8月
本社:東京都品川区
代表者:植木義晴・代表取締役社長
社員数:単体1万1449人、連結3万2753人(平成29年3月31日現在)
拠点空港:東京(羽田、成田)、大阪、新千歳、関西、福岡、沖縄、海外など
路線数:181路線(自主運航のみ)
保有機:226機