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「18連休」を終えた野党は5月14日の衆参両院予算委員会の集中審議で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり安倍晋三首相(63)を追及した。首相の説明には聞く耳を持たず、「おかしい」「信じられない」の印象論が目立ち、堂々めぐりとなった。首相が出席する衆参予算委の集中審議は今国会で16回を数える。すでに例年の通年の回数を超える頻度だが、成果は乏しい。
北朝鮮情勢が激動する中で行われた14日の集中審議で、立憲民主党や国民民主党など野党6党派の関心は加計学園問題にあった。追及したのは主に2点だ。
(1)柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)が加計学園関係者と官邸で平成27年に3回面会していたことについて、首相は「柳瀬氏から報告を受けていない」と説明している。実際は報告されたはずだ。
(2)首相は加計学園の計画を知った時期を、学園が事業者に決定した「29年1月20日」と答弁している。それ以前に友人である学園の加計孝太郎理事長に聞いていたはずだ。