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但馬牛の本場・兵庫県新温泉町の県立但馬牧場公園にある「但馬牛博物館」が21日、24年ぶりにリニューアルオープンした。展示内容を改め、但馬牛の歴史や魅力を全国や海外に発信する。
同館(鉄筋2階建て延べ400平方メートル)は平成6年10月、牧場公園のオープンに合わせて開館。しかし開館以降、展示物や年表などが手つかずで展示データなども古くなったため、県が約3億700万円をかけて内容を一新した。
メインは、館内中央にある但馬牛の巨大オブジェ(全長約4・5メートル)。全身にプロジェクションマッピングで但馬牛の歴史や特長などを映し出し、視覚でも楽しめる趣向だ。また、但馬牛の中でも上位ランクの「神戸ビーフ」の定義やブランド管理に関する情報をパネルなどで紹介する。
この日午後1時から記念式典があり、県や町の関係者ら約70人がリニューアルを祝った後、観光客らが来場した。新温泉町の西村銀三町長は「県の大きなバックアップで、但馬牛の情報発信拠点に生まれ変わった。但馬牛を町の宝として、町もPRに力を入れたい」と意気込む。
渡邊大直館長は「これまでは展示が中心で、内容を追加することは難しかったが、リニューアルを機に、リアルな但馬牛を伝えていきたい」と話した。