品川です。Android版のEnvision AIはどのような状況なのかわかりませんが、iOS版では、人の顔の登録はできますが、物の登録はできません。すでに登録済みの物をライブラリから指定して物を探すということはできるようになっています。たとえばTVを指定している場合は、カメラがTVを見つけると、ブルルと振動と効果音で合図してくれます。昨年のバージョンでは物の登録をするボタンが用意されていました。私が試みたところ、写真を10枚撮影して名前をタイプしてサーバにアップロードすると、アプリはバグってしまい、アプリを終了しないといけない状況になっていました。開発者に問い合わせたところ、将来的に改善したいというお答えをいただきました。おそらくまだ改良されていないために、ユーザ自身が物の写真を撮影して登録することはできないのだろうと思います。ちなみに、Envision AIがリリースされたころ、登録した物の写真を認識してくれるということで、iOSだけでリリースされていたLookTel Recognizerの代わりになってくれるのではないかと多くの人が期待していました。LookTel Recognizerの物体認識機能では、ユーザが登録した物をカメラで見分けることができたので、目の前の物が登録したCDなのか本なのかを分類するのに役立っていました。Envision AIの物の認識の機能はそれとは異なっていて、指定した物だけを教えてくれる機能です。これはこれで都合がよいわけです。たとえばテレビのリモコンを探したい時に、部屋をグルリとスマホカメラで探索すれば、どこにあるのか見つけやすくなるからです。個人的にはライブラリにあるすべての物を読み分けてくれるオプションがあればよいなと思っています。ところで話は変わりますが、Envision AIと類似の機能を持つアプリとしてマイクロソフトがリリースしているSeeing AIというのがあります。OCR、風景描写、色認識、明るさのお知らせなど。まだ日本語ローカライズはされていませんが、今年の秋のバージョンアップで検索結果の読み上げも日本語に対応してくるという話です。これはマイクロソフトの人がいくつかの講演会でアナウンスしていたそうです。今はiOS向けにしかリリースされていないのですが、Android版もリリースしてほしいというリクエストはよく届いているそうです。もし興味があればマイクロソフトに日本語Androidユーザからもリクエストしてみればどうでしょうか?