山賀です。視覚障害者のスクリーンリーダーhttps://play.google.com/store/apps/details?id=atlab.shineplusをご紹介します。先に述べておきますが、このアプリはまだ不完全なところもあり、初回起動がスムーズにいかないことがあります。自力で復旧することが難しいケースもありうるので、インストールされるさいはそのことを念頭において行ってください。また現状Android4.1以上のスマートホンにしか対応していません。このアプリはインストール後はShine Plusという名前に表示が変わります。こちらが正式な名前のようです。機能としてはTalkBackの多機能版で音声ユーザにもロービジョンユーザにも配慮された設計になっています。音声エンジンは装備していないのでドキュメントトーカなどのTTSを当てて使用します。インストール後はユーザ補助にてShine Plus を ONTalkBackをOFFにして使用します。通常はこれで使用を開始できるようですが、端末を再起動させないとタッチガイドが有効にならないこともあります。これも自動でなる場合と、再起動後の画面でOKをタップする必要があったりと導入にやや不安があります。まずはTalkBackとは異なるジェスチャーを紹介します。右または左へのフリック : 綱目の移動左・上または左・下の鍵型のスワイプ : ページの上部または下部への移動右・上または右・下の鍵型のスワイプ : 前のページもしくは次のページへの移動上フリック : 現在地からの読み上げ。下もしくは上フリックで読み上げを停止します。上フリック2回 : 早い速度で現在地からの読みあげ。下もしくは上フリックで読み上げを停止します。下フリック : 最後の音声を再度読み上げ。下フリック2回 : 最後の音声を1文字ずつ読み上げ。上・左の鍵型スワイプ : スクリーンカーテンのON/OFF(アプリでは射影モードと呼んでいます)下・左の鍵型スワイプ : 音声の発生を受話口とスピーカーに切り替え(ウィスパーモード)下・上スワイプ : 音声停止上・下スワイプ : Shine Plus の終了(再開は一度画面をOFFにしてからONにします)右・左または左・右のスワイプ : コマンドパネルの表示上・右の鍵型スワイプ : ページのマークした位置へ移動下・右の鍵型スワイプ : 短縮コマンド用キーパッドを表示コマンドパネルでは左右のフリックで見出しを切り替え上下フリックで綱目を選んでダブルタップで実行します。読みあげ速度・音量・コピー・貼り付け・テキストラベルの挿入など多くのことができます。短縮コマンドは現在実行しているアプリを好きな番号に登録して呼び出す機能です。ただこのキーパッドは電話にも使用できるようで何番まで登録できるのかは不明です。上フリックは通常は上記で記した働きをしますが、電話に応答したり音楽を再生・一時停止したり場面によって機能が変化します。私の端末では電話の応答のみ機能しました。ロービジョンユーザ向け機能としてはドラッグしただけで拡大したり読みあげている部分を拡大表示するなどの機能があります。他にもここには書ききれない程多くの機能と設定があります。OSのバージョンによってはホームボタンのトリプルクリックでShinePlusのON/OFFができたりもするようです。最後に使ってみて不便に感じた天を書きます。初回起動が不安定。ブラウザはchromeにのみ対応している。射影モードは意図しないところで解除されてしまう。表示されていてもOSのバージョンによって機能しないものがある。ジェスチャーはカスタマイズできない。まだまだ発展途上ではありますが、TalkBackで実現していない機能もあり、これからが楽しみなアプリかなと思います。