AmazonのタブレットFire 7、日本語環境でのVoiceView読み上げとAlexaハンズフリーについて


05303 2019/07/20 23:57:48


品川です。

Amazonのタブレットは画面サイズの異なるモデルが販売されていますが、その発売時期によっても機能に違いがあるので、最新情報をキャッチするのが難しいなと感じています。

Fireタブレット用のスクリーンリーダーであるVoiceViewですが、英語で初期設定を済ませたのち、日本語TTSをダウンロードできるモデルであれば、日本語環境で読み上げ操作ができるようになります。

最新のFire HD 8(2018年発売)では、日本語TTSをダウンロードできます。
最新のFire HD 10()2017年発売)では、日本語TTSがダウンロードできないと、こちらのMLで報告がありました。おそらく今でも日本語での読み上げ操作はできないのだろうと思います。

では、2019年発売になったFire 7ではどうなのか、Amazonのサポートに問い合わせしてみましたが、はっきりとした答えはもらえませんでした。
自分で確認した方が早そうなので、プライムデーで販売されていた3280円の16GBモデルを購入して試してみました。



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セットアップについて
電源ボタンをオンにした後、2本指のロングタップで英語TTSのVoiceViewが読み上げを開始しました。

Wi-Fi設定、アマゾンアカウントでのログインが必要ですが、Micro USB経由で物理キーボードをつなぐことができるので、キー入力は問題なくできます。
慣れていれば、ソフトウェアキーボードによるタッチ&リリース方式による文字入力も比較的スムーズです。

私の場合は同じAmazonアカウントで使用しているFire HD 8タブレットのバックアップデータが存在したので、言語環境を日本語に、日本語TTSのダウンロードなど、勝手にやってくれていました。

初期設定の最後にはAlexaハンズフリーを使用するかどうかの問い合わせがありました。



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VoiceViewについて、
Fire HD 8とFire 7、それぞれの最新ファームウェアバージョンで確認しましたが、Fire 7の方は機能追加されています。

電源ボタンの3回クリックでVoiceViewがオン・オフ切り替えできるショートカットが用意されています。
デフォルトではこの項目はオフになっています。

従来の方法は
VoiceViewをオフにするには、電源ボタンの長押しの後、1本指のダブルタップ&ホールドです。
VoiceViewをオンにするには、電源ボタンを長押しの後、2本指のロングタップです。

ちなみにスクリーン付きのスマートスピーカーであるEcho Show 10インチでも従来の方法によるVoiceViewのオン・オフ切り替えができるようになっています。
Echo Show 5では確認していません。


ソフトウェアキーボードによる文字入力では、
タッチ&リリース方式か、iOS VoiceOverのようなスプリットタップ方式かを選べるようになっています。


興味深かったのは、3本指のダブルタップによるVoiceViewの消音切り替え。
このジェスチャーを有効にするか無効にするかを選べるようになっています。
おそらく意図せずにこのジェスチャーをやってしまって読み上げ音声が出なくなった、それで困ってしまうユーザが多かったのではないかと想像します。
同じジェスチャーを採用しているiOS VoiceOverですが、実際に読み上げ音声が消えてしまった時に音の出し方がわからないというユーザからの話はよく聞きます。
iOS 13ではジェスチャーをカスタマイズできるようになるので使わないジェスチャーはオフにして対処することができるでしょうが、それよりも一足早くVoiceViewがユーザに思いやりのある項目を追加してきたというのがおもしろいです。



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Alexaハンズフリーについて
Amazon AlexaのAIアシスタントを利用できるFireタブレットは、現状では最新のFire 7とFire HD 10だけです。

Fire HD 10についてはEcho Showと同じようなふるまいをするShowモードが用意されていますが、Fire 7にはその機能はありません。

ハンズフリーモードでは、
Alexaアプリを開いていなくても、「アレクサ」というウェイクワードを伝えれば聞き取ってくれます。
スリープモードの状態でも聞き取ってくれます。



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Fire 7はどんな人向けのタブレットか?
ハンズフリーでAlexaが使えるといっても、すでにiOSやAndroidのデバイスを使っている人にとってはAlexaアプリを利用すれば同じようなことができるので、特筆すべき製品ではないでしょう。

スマートフォンを所有していなくてもスマートスピーカーを使っているという人の話をよく聞きます。家族や友人にセットアップを頼んでいるそうです。
スマートスピーカーを導入するときにハードルになることは、その設定のためにスマートフォンが必要であるということです。
Fire 7はリーズナブルな価格で販売されているので、Alexaを使いたい人にとってのスマートスピーカー代替品になると思います。
また、すでにスマートスピーカーを利用している人にとっては自分で設定の操作を行える端末になってくれるかもしれません。

Fire Hd 8はステレオスピーカー、DolbyAtmos対応なので、できればこちらが早くAlexa対応になってくれればよいなぁと期待していたのですが、この先バージョンアップで対応してくれるのかどうかは不透明です。
モノラルスピーカーであるFire 7にはさほど期待していませんでしたが、Alexaがハンズフリーで使えるというのは大きなメリットだなと感じました。
バッテリー内蔵のEcho Dotみたいなものだと割り切れば、使い道の広がる製品かと思います。


一つだけ、はっきりと言えることがあります。
もし手にいれる場合は安売りしている時にどうぞ!



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Amazonの格安タブレット「Fire 7」でAlexaハンズフリーモードを試す (1/4) - ITmedia PC USER
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1907/05/news047.html

AmazonのFireタブレットをスマートディスプレイとして使う「Showモード」を試す (1/3) - ITmedia PC USER
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1904/15/news071.html






05303 2019/07/20 23:57:48


品川です。

Amazonのタブレットは画面サイズの異なるモデルが販売されていますが、その発売時期によっても機能に違いがあるので、最新情報をキャッチするのが難しいなと感じています。

Fireタブレット用のスクリーンリーダーであるVoiceViewですが、英語で初期設定を済ませたのち、日本語TTSをダウンロードできるモデルであれば、日本語環境で読み上げ操作ができるようになります。

最新のFire HD 8(2018年発売)では、日本語TTSをダウンロードできます。
最新のFire HD 10()2017年発売)では、日本語TTSがダウンロードできないと、こちらのMLで報告がありました。おそらく今でも日本語での読み上げ操作はできないのだろうと思います。

では、2019年発売になったFire 7ではどうなのか、Amazonのサポートに問い合わせしてみましたが、はっきりとした答えはもらえませんでした。
自分で確認した方が早そうなので、プライムデーで販売されていた3280円の16GBモデルを購入して試してみました。



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セットアップについて
電源ボタンをオンにした後、2本指のロングタップで英語TTSのVoiceViewが読み上げを開始しました。

Wi-Fi設定、アマゾンアカウントでのログインが必要ですが、Micro USB経由で物理キーボードをつなぐことができるので、キー入力は問題なくできます。
慣れていれば、ソフトウェアキーボードによるタッチ&リリース方式による文字入力も比較的スムーズです。

私の場合は同じAmazonアカウントで使用しているFire HD 8タブレットのバックアップデータが存在したので、言語環境を日本語に、日本語TTSのダウンロードなど、勝手にやってくれていました。

初期設定の最後にはAlexaハンズフリーを使用するかどうかの問い合わせがありました。



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VoiceViewについて、
Fire HD 8とFire 7、それぞれの最新ファームウェアバージョンで確認しましたが、Fire 7の方は機能追加されています。

電源ボタンの3回クリックでVoiceViewがオン・オフ切り替えできるショートカットが用意されています。
デフォルトではこの項目はオフになっています。

従来の方法は
VoiceViewをオフにするには、電源ボタンの長押しの後、1本指のダブルタップ&ホールドです。
VoiceViewをオンにするには、電源ボタンを長押しの後、2本指のロングタップです。

ちなみにスクリーン付きのスマートスピーカーであるEcho Show 10インチでも従来の方法によるVoiceViewのオン・オフ切り替えができるようになっています。
Echo Show 5では確認していません。


ソフトウェアキーボードによる文字入力では、
タッチ&リリース方式か、iOS VoiceOverのようなスプリットタップ方式かを選べるようになっています。


興味深かったのは、3本指のダブルタップによるVoiceViewの消音切り替え。
このジェスチャーを有効にするか無効にするかを選べるようになっています。
おそらく意図せずにこのジェスチャーをやってしまって読み上げ音声が出なくなった、それで困ってしまうユーザが多かったのではないかと想像します。
同じジェスチャーを採用しているiOS VoiceOverですが、実際に読み上げ音声が消えてしまった時に音の出し方がわからないというユーザからの話はよく聞きます。
iOS 13ではジェスチャーをカスタマイズできるようになるので使わないジェスチャーはオフにして対処することができるでしょうが、それよりも一足早くVoiceViewがユーザに思いやりのある項目を追加してきたというのがおもしろいです。



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Alexaハンズフリーについて
Amazon AlexaのAIアシスタントを利用できるFireタブレットは、現状では最新のFire 7とFire HD 10だけです。

Fire HD 10についてはEcho Showと同じようなふるまいをするShowモードが用意されていますが、Fire 7にはその機能はありません。

ハンズフリーモードでは、
Alexaアプリを開いていなくても、「アレクサ」というウェイクワードを伝えれば聞き取ってくれます。
スリープモードの状態でも聞き取ってくれます。



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Fire 7はどんな人向けのタブレットか?
ハンズフリーでAlexaが使えるといっても、すでにiOSやAndroidのデバイスを使っている人にとってはAlexaアプリを利用すれば同じようなことができるので、特筆すべき製品ではないでしょう。

スマートフォンを所有していなくてもスマートスピーカーを使っているという人の話をよく聞きます。家族や友人にセットアップを頼んでいるそうです。
スマートスピーカーを導入するときにハードルになることは、その設定のためにスマートフォンが必要であるということです。
Fire 7はリーズナブルな価格で販売されているので、Alexaを使いたい人にとってのスマートスピーカー代替品になると思います。
また、すでにスマートスピーカーを利用している人にとっては自分で設定の操作を行える端末になってくれるかもしれません。

Fire Hd 8はステレオスピーカー、DolbyAtmos対応なので、できればこちらが早くAlexa対応になってくれればよいなぁと期待していたのですが、この先バージョンアップで対応してくれるのかどうかは不透明です。
モノラルスピーカーであるFire 7にはさほど期待していませんでしたが、Alexaがハンズフリーで使えるというのは大きなメリットだなと感じました。
バッテリー内蔵のEcho Dotみたいなものだと割り切れば、使い道の広がる製品かと思います。


一つだけ、はっきりと言えることがあります。
もし手にいれる場合は安売りしている時にどうぞ!



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Amazonの格安タブレット「Fire 7」でAlexaハンズフリーモードを試す (1/4) - ITmedia PC USER
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1907/05/news047.html

AmazonのFireタブレットをスマートディスプレイとして使う「Showモード」を試す (1/3) - ITmedia PC USER
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1904/15/news071.html






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