秡川 (はらいかわ) です。 こんにちは。 http://mdinfo.jccu.coop/というコープのサイトを教えていただいて、ありがとうございます。 このサイトを Barcode-Talker のサーバからオンデマンドに引くと、登録されていない生協商品を登録されているかのように見せかけられます。 これ、やりますか? やっかいごとは、2 つです。 ひとつは、サーバプログラムの改修ですが、これはたいしたことないです。やろうと思えば数時間でしょう。 もうひとつは、やり方が場当たり的で、まともな解決と反対方向に事案をねじってしまうことです。 メーカごとの個別対応をすることで、いまデータベースにないものもあるように見せかけることができます。ただし、この方法を全メーカに拡大するのはうまくないやり方だと思います (XSLT などで変換可能な場合を除く) 。 生協の場合は「検索できないから検索できるように登録してくれ」という申し入れで、本質的な解決に導こうとしています。いま、場当たり的なやり方で検索を可能にしてしまったら、本質的な解決に持って行く理由を失ってしまって、いつまでも、たとえば Barcode-Talker の後継プロジェクトでも個別対応で「見せかけなければならない」ことになります。> データは、できるだけ一元化したいです。この先、カップ麺の調理時間の> データなどをメーカからもらってくることも考えているのですが、あんまり> データが分散しすぎると、手に負えなくなってしまいそうで... これは、誤解があるといけないのですが、データそのものが分散して存在していること自体は問題ないです。ただし条件があります。 ・JAN コードの場合は、古いコードは再利用されますから、情報の鮮度を シンクロする方法があること (A から調理法,B からアレルギー情報を 持ってくる場合に、A と B が同じ商品を差している保証があること) 。 ・独自フォーマットの分散データは XSLT などで標準フォーマットに変換 できる手段が提供されていること。 現状、メーカがバラバラに作っているデータを「なんとか読める」ようにしてしまったら、まともな解決をメーカにお願いしていく手段を、私たちは失います。 利用者「視覚障碍者のために商品を JICFS/IFDB に登録してください」 生協「いまはどうされてるんですか?」 利用者「いまも読めてますが登録してください」 生協「???」みたいな。 「読めてるからいいじゃん」ってことになって、本質的な解決をするモチベーションを、生協,利用者の双方から奪ってしまうのが怖いよなあと思います。私たちの目的は、もっと長期のところにありますもん。 読めてるからいいや、となってしまうのは Google 対応も同じです。本来なら、再利用性 (たとえばシールを作るとか買い物メモを作るとか) のためきちんとしたタグ (項目名) つきのデータをそろえるのが本筋だと思いますので、現状はメーカに登録をお願いするほうがいいように思ってはいます。 生協の件は、ご意見拝聴します。やってくれ、と言われれば、読み上げに対応しますよ。ただ、おすすめは「読み上げできない」うちに申し入れだけしてしまい、話が先方に通ってから、場当たり式でもいいのでこちらで暫定対応することです。