秡川 (はらいかわ) です。 このたびはありがとうございました。大学院生時代にラジオに出演させていただいた、というのは、いい経験になるのではないかな、と思います。 このプロジェクトは、僕と西では、およそ 3:7 ないし 2:8 くらいの割合だと思っています。 交渉事や企画まで含めれば全仕事量の大小はわかりませんが、僕はほかのプロジェクトもあって、自分の全仕事時間の 3 割未満しか Barcode-Talker には使っていないです。西は、自分の全仕事時間の 7 割以上を使ってます。これって、秡川:西 = 3:7 と言って、決して悪くないと思います。 ところが報道はそうは見ないので、どうしても、○○准教授の成果により云々と肩書至上になっちゃうんですよね。学生の成果をいとも簡単に教員がかっさらってしまうと、本来モチベーションを上げてくれるはずの報道が逆効果になってしまい、教育としてはよくないことだと思います。 もちろん、大学ないし学会の組織として肩書が重要なときもあって、そのときはそうしますけれど、こと Barcode-Talker に関しては、実務担当者のモチベーションがすこしでもあがって、結果としてみなさんに還元されるとよりハッピーなのかなーと思います。 御礼が遅くなってすみません。「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」という有名な全天周映画がありますが、その帰還バージョンの字幕と音声ガイドを、さきほど岡山と山梨に送り出して落ちついたところです。 僕は、ほかの 7 割の時間のうち 2 割くらいで、こんなこともやってます。 http://www.astroarts.co.jp/news/2010/12/17hayabusa_caption/ 全天周映像はとにかくデカいので、話題の中心を追いかけながら、字幕を投影します。追いかけるための座標を割り出すには時間がかかり、ドームの営業スケジュールを圧迫しないようにする必要があります。アフィン変換という数学を使ってほとんど研究室でコンピュータシミュレーションができるようにして、岡山県立児童会館は、測定に 1 回,確認に 1 回行っただけで字幕ができてしまいました。うちの研究室ではそのためのソフトも開発していたりします。 私の退職とともに解散してしまいましたが、とても楽しい研究室でした。