つくばの秡川 (はらいかわ) です。 みなさんこんにちは。西くんおつかれさま!!今回の話は「うまい棒にシリアルナンバーをつける」のと同じような話で ケロッグだったらつけられそうな気がしました。# そのシリアルじゃないね。 パッケージは、食品が封入されるはるか以前にまとめて作られ、たたんで重なった状態で印刷業者から食品メーカに納品されています。組み立て前のゴキブリホイホイみたいな感じ。# もっといいたとえはないのかよ。 で、お菓子メーカの製造ラインで中身を詰めて組み立て、出荷します。 ですから、外箱にはもともと製造年月日 (賞味期限も同じ) は印刷されていないのです。箱が製造されてから食品が封入されるまでには、数週間から長ければ数か月のタイムラグがありますからね。 製造年月日は、1 列に縦に並んだインクジェットノズルが製造ライン上に固定されていて、そのベルトコンベア上を、商品が高速に流れることで印刷されていきます。歩道でスプレー缶を持って立っておき、走って横切る車に次々と落書きするような感じですかね。 コンベアの速度がぶれたり箱がはねたりすると字がゆがみます (ときどきそうなったまま印刷されているのもあります) 。が、人間が読むものなので、とくに気にしなくても読めますから、精密に印刷する必要がないんですね。 製造年月日の書ける 1 次元コード規格はあります。GS1-128 といいます。ただ、まだすべてのバーコードスキャナが対応しているわけではありませんから小売店が混乱するでしょうし、そもそも、ラインの速さをもうちょっと落とさないと、機械読み取り可能なようには印刷できなさそうですよ。 ということで、GS1-128 が打たれて出荷されることはまだないように思いますが、この GS-128 では、生の数値 (文字) データの直前に、その数値はなにを表しているのか書けるようになっています (Application Identifier といいます) 。 その一例は http://funatsu.org/trivia/Barcode_GS1-128.phpにあります (そのほか、旧名称の UCC/EAN-128 で探してもみつかります) 。日付関係では、製造年月日,梱包年月日,販売年月日,保証年月日くらいが定義されているようですね。あくまでも理想論ですが。要はパルコープさんでやってる取り組みがメーカーの製造の時点でできているといいな、という話です。 お総菜などのインストア商品は工場で作られてくるわけではなく、店舗でパックする際に (1 次元) バーコードのシールを作って貼っているのですが、インストア用の 2 ではじまる JAN コードにかわって、GS1-128 のシールを貼っているお店はあります (ベイシアなど) 。これは古い商品をまちがって売ってしまわないように、レジではねられるようにしているのだと思います。 これはナショナルブランドではないので、私たちには残念ながら商品名はわかりません。ただ、製造年月日が書かれているということ、それが何日と書いてあるかは、読み取ることは技術的に可能です。