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林芳正外相は19日、南太平洋の島国ソロモン諸島で同国のマネレ外務・貿易相と会談した。太平洋島しょ国の課題を尊重した協力を行っていくと伝え、連携強化を図った。日本の外相がソロモンを訪問するのは初めて。同国と安全保障協定を締結した中国の影響力拡大に対抗する狙いがある。
林氏は、今後、海洋安全保障分野や不発弾処理でさらなる協力の用意があると伝達した。ソロモンは第2次大戦で旧日本軍と米軍の激戦地となったため、不発弾処理が続いている。
林氏は、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について「日本は環境や人に害がないことを確保した上で実施する」と理解を求めた。
両氏は気候変動問題が太平洋島しょ国にとって最大の脅威だとの認識を共有。林氏は国際会議で気候変動問題に積極的に関与していくと伝えた。