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イギリス王室の主要メンバーとしての役割を退く意向を発表したヘンリー王子夫妻に対しては、イギリスでさまざまな意見が出ている(写真:REUTERS/Damir Sagolj)

イギリスのヘンリー王子とメーガン妃は1月8日に、王室の主要メンバーとしての役割から退き、今後は北米で多くの時間を過ごすとの声明を発表した。それを聞いたイギリスのマイノリティーの人たちは、本当にホッとしたと話した。

マイノリティーへの取材で聞かれたのは、ヘンリー王子夫妻がようやくにして、イギリスのメディアが浴びせかけてきた人種差別的な嫌がらせから逃れられるかもしれないということだった。とくにタブロイド紙に、そうした記事がよく載せられている。

「よかった!?2人は自由になった」。ロンドン南東部のフォーダム公園で、サナ・エドネスは歩きながら両手を空に突き上げて言った。「肌の色のせいで受けるいじめや嫌がらせを、誰であっても我慢していてはいけない。この問題の根底には、メーガン妃の人種の問題がある。私はイギリスで育ったのではなくカリブ出身で、身をもって同じことを経験しているのでよくわかる」。

結婚前から差別的な記事

最初は、こんなはずではなかった。

2018年5月にウィンザー城で開かれたメーガン・マークルとヘンリー王子の結婚式では、アフリカ系アメリカ人の司祭が説教をし、ゴスペル聖歌隊が歌った。イギリスでは白人中心の文化と王室の伝統が根強く、白人以外の人たちはそこから閉め出されているように感じていた。だから、この結婚式で前例が1つできたと彼らは思った。

王室にとくに興味はなかった若い黒人女性たちがテレビの前に集まり、白人と黒人の両方を親に持つ美しいアメリカ人女優(メーガン)が、セント・ジョージ礼拝堂の通路を歩き、サセックス公爵夫人になるのを興奮しながら見ていた。2人の結婚が王室の新たな時代の幕開けとなって、新しく、より共感の持てる価値観が取れ入れられるのではないかと期待していた。

しかし、結婚する前から、メーガン妃はタブロイド紙でたびたび攻撃された。そのため、ヘンリー王子が、ニュース記事などの「人種的な含意」を非難する声明を発表したこともあった。


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