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可能性は広がる一方、マネーゲームの様相も強まっている(デザイン:池田 梢、写真:AFP/アフロ)

「AI(人工知能)が進歩させる自動化はこれまでとはまったく違ったものになる」。

10月5日、オンラインで開かれた米半導体大手エヌビディアのテクノロジーカンファレンス。革ジャンがトレードマークのジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)はこうぶち上げた。

あのインテルを時価総額で抜いた

同社はもともとゲームグラフィックス向けGPU(画像処理半導体)で有名だったが、今はそれを応用したAIや自動運転向けの半導体で頭角を現している。今年7月には王者インテルを株式時価総額で抜き、市場からの期待は高まるばかり。フアンCEOが見据えるのは、産業革命に匹敵するインパクトだ。

『週刊東洋経済』10月19日発売号の特集は「半導体狂想曲」です。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

『週刊東洋経済』10月19日発売号は、「半導体狂騒曲」を特集。電気回路の一種に過ぎない半導体が今、かつてないほど重要性を増している。次世代通信規格「5G」やAIが普及し始め、あらゆる産業機器や身の回りのものがIoT(モノのネット化)でつながる世界が近づいている。くしくも新型コロナウイルスの感染拡大で、そのスピードは加速した。

アメリカの調査会社IDCは今年5月、今後3年間に作成されるデータ総量が過去30年間分よりも情報量よりも多くなるという驚くべき予測を発表した。世界中で爆発的に増え続けるビッグデータを高速処理して、情報を伝達する主役がまさに半導体だ。

半導体企業への市場評価も、うなぎ登りだ。株式時価総額は過去10年で、半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が約10倍、エヌビディアは約60倍に爆騰。自動車の雄・トヨタ自動車をも大きく超えている。内燃機関中心だった自動車は構造が一転し、自動運転や電気自動車には半導体がカギとなる。半導体の競争力が多くの業界で影響を与え始めている。


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