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スカイツリーラインもゼロキロポストは浅草駅ではなく北千住駅にある。東武鉄道2大派閥、いや2大路線はどちらもターミナルから少し離れた駅から歴史がはじまったのである。

肝心のゼロキロポストは駅から少し離れた下り方ある。駅前の踏切から遠く見たり、走っている電車の窓から一瞬だけ眺めたりすることもできるが、近づくことはもちろんNGだ。

「ただ、もう1つ、駅のすぐ近くに『東上鐵道記念碑』というものが建っています。道路沿いにあって誰でも見ることができますので、下板橋駅に来られる機会があったらぜひ見ていただきたいですね」(成田駅長)

商店街がにぎやかな大山駅

板橋を名乗りながらも駅の所在地はギリギリ豊島区という下板橋駅を出ると、すぐに板橋区に入っていよいよめくるめく東上線板橋ワールドへ。その最初の駅が、各駅停車8駅の中でもダントツの知名度を誇るであろう大山駅である。

平日の昼間も人通りが絶えないハッピーロード大山(撮影:鼠入昌史)

市街地の中を大きくカーブしているその途中にある大山駅は、改札口を抜けるとそのままアーケードの商店街に通じている。駅の南側がハッピーロード大山、踏切を挟んで北側が遊座大山商店街。どちらも人通りの絶えない、東京でも指折りの大商店街だ。原田順一大山駅長は言う。

「私は別路線からこちらに赴任してきたものですから、さすがの活気だなあと思いましたね。今はコロナで難しいですが、いつもはイベントもよくやっていますし、なんとなく居心地がいいということで池袋ではなくわざわざ大山で一杯飲んで帰るような人も多い。とにかく1日を通してにぎやかな駅前ですね」

昭和の香りの漂う商店もあるし、新しい店もある。まさに新旧が共存してにぎわい続ける大山駅前の商店街。ちなみに、大山の地名の由来はかつて丹沢山地の大山詣での街道が川越街道から分かれる場所がこのあたりだったからだとか。阪神ファンの筆者にとって大山といえば大山悠輔以外ないのだが、板橋区民と東上線ユーザーにとってはこの大山なのである。


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