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そんな大山駅だが、実は再開発の予定がある。遠からぬうちに連続立体交差事業(つまり踏切がなくなる高架化である)がはじまる計画で、そうなると“改札を抜けてすぐに商店街”という大山駅らしい風景は失われてしまう。できることなら、今の雰囲気を残しながらの再開発であってほしいと思う次第である。

左から成田下板橋駅長、瓜生管区長、原田大山駅長(撮影:鼠入昌史)

大山駅を管理する原田駅長は、もう1つお隣の中板橋駅も担当する。マンモス駅を除いて、ひとりの駅長が複数の駅を管理しているのが東武鉄道(というか他の事業者も同じですが)のスタイルだ。さて、ならば中板橋駅についても原田駅長に聞こう。

「板橋区内を3つのブロックに分けると、そのうち板橋の中心である板橋地域というのがちょうど東上線の下板橋駅から中板橋駅までを含むんですね。下板橋駅や大山駅は徒歩圏内に都営三田線の板橋区役所前駅もありますし。で、板橋という地名は石神井川に架けられていた板の橋が由来だといいます。中板橋駅のすぐ北には、その石神井川が流れているんですよ」(原田駅長)

東上線が商店街を結ぶ

中板橋駅の周りの雰囲気は下板橋駅や大山駅ともさほど変わらず、立派なロータリーのようなものはなくて駅前には小さな駐輪場。古い駅舎が下町感を醸し出し、踏切を挟んで近くにはこれまた商店街だ。歩く人も自転車を漕ぐ人も多く、人の暮らしの中に駅があって電車が走る。こうした風景こそが、東上線の本質なのかもしれない。

中板橋駅の北側を流れる石神井川。両脇は桜だ(撮影:鼠入昌史)

そんな中板橋駅から少し歩いて件の石神井川を見る。両岸には桜の木が植えられていて、春にはたいそうきれいだという。石神井川を渡ると環状七号線。さらにその先まで住宅地の中を歩いてゆくと、少しずつ雰囲気が変わってゆく。東武鉄道の歴史に燦然と輝く高級住宅地常盤台住宅地である。

常盤台住宅地の最寄り駅は、もちろんときわ台駅だ。ときわ台駅から続く下赤塚駅まで4駅の旅は、また記事を改めることにしたい。


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