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全長71.4キロの北根室ランチウェイのコース(写真:筆者撮影)

コロナ禍で山歩きやキャンプなど密を避けられ、ストレス解消になるアウトドア人気が高まった。週末の人気キャンプ場は予約が取りにくい状況で、身近な低山もハイキングを楽しむ老若男女で賑わいを見せている。

そうした中、6月16日、日本ロングトレイル協会が安藤スポーツ・食文化振興財団の支援を受けて日本列島を縦断する約1万キロのルートを歩いて縦断する「ジャパントレイル」構想を発表した。

ロングトレイルは歩いて大自然の素晴らしさを実感する旅のために整備された道のことで、アメリカではアパラチアン山脈沿いに14州を歩く「アパラチアン・トレイル」が有名だ。1937年開通というから85年の歴史がある。ここを舞台にした映画「ロング・トレイル!」は年老いたロバート・レッドフォードが友人と挑む物語で、これは一見の価値がある。

構想の全貌が垣間見える

日本ではまだなじみが薄いが、ここ10年ほどの間に全国各地にコースが整備されてきている。今回の発表では、日本ロングトレイル協会に加盟している約30の運営団体が手がけるトレイルと、国の長距離自然歩道、登山道、既存の散策路などを活用した、沖縄から北海道まで全長約1万キロの「JAPAN TRAIL?」構想と、その第一次ルート(暫定)がウェブサイトに公開された。現在、公表した第一次ルートの約50%については全区間歩行可能な状況を確認済みで、今後、完成度をあげていくという。

全長約1万キロの暫定ルートが公開された(写真:日本ロングトレイル協会提供)

同協会のサイトには、「世界自然遺産 奄美トレイル」「浅間・八ヶ岳パノラマトレイル」「みちのく潮風トレイル」「ニセコアラウンドロングパス」など、全国各地の魅力的なコースが多数紹介されている。

日本ロングトレイル協会は、今回の発表にあたって「近年、自然の中を歩くロングトレイルが注目を集め、全国各地で整備や計画が進んでいます。国内外の大勢のハイカーが訪れ、健康と自然志向のニーズを満たすとともに、地域観光の活性化にも大きく寄与しています」としている。

山頂を目指す登山とは違い、海沿いの道や牧草地、里山のあぜ道などバリエーションに富んだルートを気ままに歩く旅。道中は各地のおいしいグルメを楽しむこともできる。温泉もある。アフターコロナに向け、魅力的なルートが知られるようになれば、人々の関心を集めそうだ。


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