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 東京都足立区が給食の食べ残しを削減する取り組みで成果を上げている。区立小中学校での食べ残しは、10年余り前と比べ、約3分の1にまで減った。近藤弥生区長は「給食は健康面でも精神面でも成長に必要なものなので、食べる量が増えていることはありがたい」と手応えを感じている。(大原圭二)

日本一の味目指し

 「いただきます!」。区立花保小学校では15日、4年1組の児童が笑顔で給食をほおばっていた。この日のおかずは、区内で収穫した小松菜を使った特別メニューの「ジャンボ揚げギョーザ」がメインで、中華ツナサラダ、わかめと豆腐のスープも付く。男子児童(10)は「サクサクでうまい。いつも給食が楽しみ」とうれしそうだった。

 足立区は「おいしい給食担当課」を設置するほど、給食に力を入れている。学校によって味のレベルが違ったり、食べ残しのゴミが多かったりしたことをきっかけに、2007年度に「おいしい給食推進事業」をスタートさせた。日本一のおいしい給食を目指し、小中学校に配置している栄養士が月に1度集まり、献立を検討するようにした。

 おいしさだけでなく、健康面も重視している。調理する際には、かつお節や昆布などの天然だしを使った薄味を徹底。ベテラン栄養士が各校を巡回して調理の様子を確認し、校長や栄養士にアドバイスをしてきた。

 このほか、食への関心を高めようと、農家による出前授業や、児童らが献立を考える「給食メニューコンクール」を実施。これらの取り組みの結果、08年度には全小中学校で計381トンあった食べ残しの量は、21年度には計113トンにまで激減。区が21年度に実施したアンケートでは、小学6年生の96%、中学2年生の93%が「給食がおいしい」と回答した。

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