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 同居する兄をナイフで刺して殺害しようとしたとして、福島県警郡山署は23日、郡山市桑野、無職鎌瀬重則容疑者(59)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

規制線が張られた事件現場のアパート(23日午前9時53分、郡山市桑野で)
規制線が張られた事件現場のアパート(23日午前9時53分、郡山市桑野で)

 発表によると、鎌瀬容疑者は同日午前1時10分頃、自宅アパートの居間で、兄の喜好さん(63)の首の左前方をナイフ(刃渡り約10センチ)で刺して殺害しようとした疑い。喜好さんは搬送先の病院で死亡が確認され、同署は容疑を殺人に切り替えて動機などを詳しく調べている。

 同署幹部などによると、鎌瀬容疑者は「兄をナイフで刺した」と自ら110番し、駆けつけた同署員に逮捕された。喜好さんは居間で血を流して倒れていて、首の刺し傷以外に目立った外傷はなかった。

 鎌瀬容疑者は、喜好さんと80歳代の母親との3人暮らし。捜査関係者によると、鎌瀬容疑者は「兄に不満があった。殺すつもりで刺した」と話しており、母親も事件直前、2人が言い争いになるのを聞いていたという。

 現場は郡山市役所から北西に約600メートルの住宅街で、近くに住む50歳代の女性は「20年ほど住んできたが、この辺りは静かな場所。こんな物騒な事件が起きるとは思わなかった」と不安げな表情を浮かべた。近くの70歳代男性も「事件のあった時間帯に大きな音などは聞こえなかった。パトカーの音で異変に気づいた」と驚いた様子だった。