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プロ野球は24日、12球団代表者会議をオンラインで開き、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への感染が急拡大していることを受け、2月1日から始まる春季キャンプ中、定期検査を従来の週1回から2回に増やすなど、対策を強化することを決めた。

感染力が強いとされるオミクロン株への対策として、これまでの感染予防ガイドライン(指針)を改定した。各球団は事前の検査で陰性を確認した後、キャンプ地入り。その後、週2回の検査を行う。
さらに、感染が明らかになった場合、保健所による濃厚接触者の特定にかかわらず、濃厚接触の疑いがある人を独自に判定して隔離。濃厚接触者の特定は通常、発症2日前からの行動が対象となるが、3日前に期間を広げるなどして感染拡大を防ぐ。隔離翌日から3、5日目に行うPCR検査でともに陰性が確認されれば6日目に復帰できる。
これに先立って開かれた日本野球機構(NPB)とJリーグによる「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第47回会合では、オミクロン株の特徴に合わせたガイドラインの見直しに向け、専門家から意見を聞いた。
連絡会議後のオンライン記者会見で、専門家チームの舘田一博・東邦大教授は「特徴をよく理解した上で、効果的な対策を取ることが必要。活動をできるだけ通常通りできるような仕組みや検査を考えていく必要がある」と指摘した。