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米マイアミで行われる野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の準決勝で、日本代表「侍ジャパン」が20日(日本時間21日)に対戦するのがメキシコだ。
予想されるメキシコの先発メンバーは全てメジャーリーガーとなる。準々決勝のプエルトリコ戦で4点差を逆転しており、打線は活気づいている。
最も警戒すべき打者は、メジャーで2年連続20本塁打を放ち、20盗塁以上を記録した1番アロサレナだ。ここまで打率4割7分1厘、1本塁打、9打点の右打者で、コンタクトがうまく、広角に打てるのが特徴だ。


1次ラウンド最終戦のカナダ戦では、いずれも難しい球をとらえて適時打を放った。二回に外角低めの約94マイル(約151キロ)の直球をはじき返して右中間を破る適時二塁打とし、満塁で迎えた六回には真ん中低めのチェンジアップに食らいつき、三塁線を抜く適時二塁打。この試合で5打点と大暴れした。2020年に大リーグのポストシーズンで新記録となる10本塁打を放つなど短期決戦に強く、出塁すればチーム全体が勢いづく。
2019年にオリックスに在籍した3番メネセスも今大会は打率3割9分1厘と好調だ。5番パレデスはプエルトリコ戦でソロ本塁打を含む2安打3打点をマークし、調子を上げている。
日本戦に先発登板するサンドバル(エンゼルス)は昨季6勝9敗。スライダーとチェンジアップが武器の左腕で、27試合に先発し、148回2/3を投げて防御率2・91だった。米主要記録サイト「ベースボール・リファレンス」によると、左打者は打率1割5分1厘、0本塁打に抑えている。上位から左が並ぶ日本の打線にとっては嫌な数字だが、右打者には打率2割7分1厘、8本塁打。岡本や牧ら右打者の奮起が鍵を握りそうだ。(帯津智昭)
