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 野球殿堂博物館(東京都文京区)は14日、日本球界の発展に貢献した人をたたえる「2021年野球殿堂入り通知式」をオンラインで開催し、特別表彰に1996年アトランタ五輪の日本代表監督だった川島勝司氏(77)とノンフィクション作家の佐山和夫氏(84)が選出されたと発表した。競技者表彰ではプレーヤー部門、エキスパート部門とも当選必要数(有効投票の75%)に達した得票者がなく、23年ぶりに該当者なしとなった。

 川島氏は社会人・ヤマハの監督やソウル五輪代表コーチを経て、アトランタ五輪で日本を銀メダルに導いた。佐山氏は日米の野球史に関する著作が多数あり、日本高校野球連盟の顧問も務めている。特別表彰の有効投票数は14票で、川島氏は13票、佐山氏は12票を獲得した。野球殿堂入りは209人となった。

 川島勝司(かわしま・かつじ)

野球殿堂入りが決まり、オンライン通知式に臨んだ川島さん(14日、浜松市で)=代表撮影
野球殿堂入りが決まり、オンライン通知式に臨んだ川島さん(14日、浜松市で)=代表撮影

 栃木県出身。中大や日本楽器(現ヤマハ)では主に三塁手として活躍。監督として都市対抗を3度制した。日本代表ではソウル五輪コーチやアトランタ五輪監督を歴任。日本野球連盟副会長としてもアマの競技力向上に尽くした。

 佐山和夫(さやま・かずお)

野球殿堂入りし、笑顔を見せる佐山和夫さん(14日)=代表撮影
野球殿堂入りし、笑顔を見せる佐山和夫さん(14日)=代表撮影

 和歌山県出身。「史上最高の投手はだれか」「野球とクジラ」など日米の野球史に関する著書を多数執筆。1999年に日本高野連の顧問に就任し、2007年から選抜高校野球大会の21世紀枠特別選考委員を務める。

 ◆野球殿堂=1959年に創設。競技者表彰はプロ野球OBが対象で、プレーヤー部門(現役引退後5年以上経過し、その後15年間が対象)とエキスパート部門(監督、コーチを引退後6か月以上経過した人か、現役引退後21年以上経過した人が対象)に分かれる。取材経験豊富な野球担当記者や前年までに野球殿堂入りした人の投票で選ばれる。特別表彰は、引退後5年以上のアマ野球選手と引退後6か月以上のアマ指導者、プロ・アマの元審判員などが対象。プロ・アマ団体役員や学識経験者らの投票で選出される。

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