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 【キーウ(キエフ)=深沢亮爾】ウクライナ国防省の報道官は28日の記者会見で、中部ポルタワ州クレメンチュクのショッピングモールがロシア軍にミサイルで攻撃されたことを受け、全国民に対し、「ミサイルテロ」への警戒を要請した。ウクライナ大統領府によると、クレメンチュクの攻撃では20人が死亡し、59人が負傷、30人以上が行方不明になっている。

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27日、ロシア軍のミサイル攻撃を受けたウクライナ中部クレメンチュクのショッピングモールで作業する救助隊員ら(ロイター)
27日、ロシア軍のミサイル攻撃を受けたウクライナ中部クレメンチュクのショッピングモールで作業する救助隊員ら(ロイター)

 国防省報道官は、首都キーウや南部オデーサなど各地で露軍によるミサイル攻撃が相次いでいると指摘し、「ウクライナ国民を恐怖に陥れ、抵抗する士気を下げるためだ」と強調した。

 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は27日夜のビデオ演説で、ロシアを「世界最大のテロリスト組織」と呼び激しく非難した。

 クレメンチュクはドニプロ川沿いにある人口約21万人の都市だ。ミサイルの着弾で1000人以上いたとされるショッピングモールは激しく炎上した。民間施設や民間人への意図的な攻撃は国際人道法に違反する。

 露国防省は28日、空中発射の高精度ミサイルで、米欧が供与した武器と弾薬の格納施設を攻撃した際、使用されていない商業施設に延焼したと発表し、民間施設を標的にしていないと主張した。ウクライナ空軍は、ロシアが超音速爆撃機「Tu22M3」を使い、露領内から高精度ミサイルを発射したとの見方を示した。

 米国防総省高官は27日、28日に閉幕した先進7か国(G7)首脳会議や、米国の高機動ロケット砲システム(HIMARS)の供与への抗議の可能性があるとの見方を示した。

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