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 【ロンドン=工藤彩香】英BBCは27日、ウクライナの占領地に駐留するロシア軍が、ウクライナ産の穀物を組織的に略奪し、ロシア産と偽ってシリアやトルコに輸出している疑いがあると報じた。

ロシア軍の補給ルート遮断、孤立化狙う…ウクライナ軍が南部要衝の橋攻撃
ウクライナ南部ザポリージャ州の露軍占領地域で、小麦畑を見張る露軍兵士(14日、AP)
ウクライナ南部ザポリージャ州の露軍占領地域で、小麦畑を見張る露軍兵士(14日、AP)

 BBCは、露軍が占領するウクライナ南東部の農家から奪った穀物輸送トラックの全地球測位システム(GPS)データを追跡した。トラックは今年3?6月、ザポリージャ州を南下してクリミア半島の貨物駅に向かっていたという。クリミア北部ジャンコイ駅では6月、隣接する穀物貯蔵庫前に並ぶトラックが衛星画像で確認された。

 クリミア周辺の船の動きを監視する専門家によると、クリミアに陸送された穀物はセバストポリなど主要な港で船積みされた後、対ロシア国境のケルチ海峡などでロシアの穀物と混ぜられロシア産の穀物と偽って輸出されるという。船はシリアやトルコに向かったという。

 米宇宙企業マクサー・テクノロジーズは今月、セバストポリの港で5月中旬、ロシア国旗の船が穀物をシリアの港に輸送する衛星画像を公開している。

 ウクライナは、ロシアがクリミアから海上輸送する穀物は略奪されたものだと主張しているが、その疑いが強まった。

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