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 世界保健機関(WHO)の緊急対応責任者マイク・ライアン氏は14日に開いた記者会見で、横浜港に停泊し、新型コロナウイルスの集団感染が起きている大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について、「船に残っている人たちの健康と、日本での感染拡大を防ぐ必要性との間で、うまくバランスをとらなければならない」と述べた。感染が広がらない範囲で、健康に不安を抱える人の下船を検討すべきだとの考えを示したものだ。

 日本政府は14日から、約200人いる80歳以上の乗客のうち、窓がない部屋にいる人や持病がある人など一部を対象に下船を認めている。

 ライアン氏は「健康に不安を抱える乗客のために対応が必要だと(日本政府は)理解し始めていると思う」とも語った。

 感染拡大の東京五輪への影響については、「中止かどうか決めるのはWHOの役割ではない」と強調し、「今の段階で、ここ数カ月のうちに行われる大規模行事(の延期や中止)について特段の議論や決定は何もなされていない」として、現時点で開催が問題視されているわけではないとの認識を示した。(ジュネーブ=疋田多揚)



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