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 東京都八王子市の「スーパーナンペイ」で1995年、3人の女性店員が射殺された事件から30日で26年になる。警視庁は「重大未解決事件」と位置づけ、専従捜査班が国内外で捜査を続ける。「やれる捜査はまだある。どんな情報でも寄せてほしい」と、情報提供を求めている。

 ナンペイ事件は、家族4人が犠牲になった「世田谷一家殺害事件」、米国留学直前の女子大学生が自宅で刺殺され、放火された「上智大生殺害事件」と並ぶ都内の3大未解決事件として、捜査が続けられている。

 専従班を率いる捜査1課の岩城茂警視(59)がナンペイ事件担当に配属されたのは2010年秋。「逃げ得は許さない」と、容疑者逮捕を心に誓った。

 専従班配属後、捜査内容は多岐にわたった。遺留指紋や足跡からの容疑者の絞り込み、市民から寄せられる情報の確認、拳銃の所持容疑で摘発された各地の暴力団組員などへの事情聴取のほか、拳銃が製造されたフィリピンの工場や、事件への関与が疑われたカナダ在住の人物の捜査で、現地にも飛んだ。

 事件から長い時間が経過し、一番苦労するのは証言の変遷だ。専従班では周辺住民らに繰り返し聞き込みをしているが、記憶があいまいになったのか、説明が変わる人がいる。亡くなったり転居したりする人も少なくないという。

 行き詰まった時は、遺族の「警察だけが頼り」との言葉を思い出してきた。

 いまも市民から情報が寄せられ、科学捜査の技術も日進月歩だ。来春には定年退職を迎えるが「解決できなければ被害者や遺族に申し訳ない。最後まで執念の捜査を続ける」と話す。

 情報は八王子署特別捜査本部(042・621・0110)へ。(岩田恵実)

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 〈八王子スーパー射殺事件〉 1995年7月30日午後9時15分ごろ、東京都八王子市のスーパーナンペイ大和田店の2階事務所で、パートの稲垣則子さん(当時47)と、ともに高校2年でアルバイトの矢吹恵さん(同17)、前田寛美さん(同16)が頭部を銃で撃たれて死亡した。金庫にも弾痕があったが、中にあった現金約520万円は手つかずのままだった。2010年4月、刑事訴訟法の改正により時効が撤廃され、捜査が続いている。



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