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 大学入学共通テスト初日となる15日朝、試験会場の東京都文京区東京大学前で事件は起きた。受験生らを刺したとして殺人未遂容疑で逮捕されたのは高校2年の少年(17)。大学入試センターの職員らは対応に追われ、受験生たちは不安のなか試験本番を迎えることになった。

 大学入学共通テストの当日に起きた想定外の事態を受け、共通テストを運営する大学入試センターは情報収集などに追われた。

 「受験生が刺された」

 センターに東大から一報が入ったのは、事件発生から約10分後の午前8時40分ごろ。試験場内の安全確認を経て地理歴史・公民の試験が午前9時半に予定通り始まったが、「過去に例がない」(センターの広報担当者)という試験会場周辺での刺傷事件を受け、センターは急きょ全国の大学に、試験場の警備に一層注意を払うよう求める通知を出した。事前に各大学に示していた実施要項には、不審者や危険物を想定した記載はあるが、刃物による襲撃は想定していなかったという。

 一方、末松信介文部科学相はこの日、事件を受けて地元の兵庫県から急きょ東京に戻り、午後4時から文科省内で記者会見を開いた。「警備の強化を最大限しますので、落ち着いて受験に臨んでいただきますように」と呼びかけた。

 事件が試験会場の敷地外で起きたことから、試験場入り口での手荷物検査などについては「検討したが、今回の事案は加害者が受験生ではなく、構内で発生したわけではない。多くの受験生に心理的負担になり、相当の時間をとられる」として実施しない考えを示した。

 文科省幹部も「(試験会場周辺での)こういう事案は想定していなかった。今後、どういう警備をするか警察庁と相談していきたい」と話すにとどめた。(鎌田悠、上野創)

事件を受けて東大がコメント「安心して試験に臨んで」

 事件を受けて東大は15日、同大のサイトに「受験生の皆様、及び関係者の皆様へ」と題した入試担当の藤垣裕子副学長名のコメントを発表した。

 まず、受験生を含む3人が被害に遭う事件が発生したが、試験場内の安全確認を経て、同日の大学入学共通テストが予定通り実施されたことを説明。そのうえで、共通テスト2日目の16日について「地元警察などと連携してキャンパス周辺の警備を強化し、キャンパス内の見回りも増やすなどできる限り安全確保を図る。安心して試験に臨んでいただければと切に願っている」とした。

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