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 近畿大学が、大学案内のパンフレットに「美女図鑑」「美男図鑑」というコーナーを設け、現役学生を紹介している。「受験生に大学生活への憧れを抱いてもらうため」の企画と説明するが、「学生の容姿を前面に出す広報は不適切だ」などといった批判が、大学内外から上がっている。識者はどう考えるのか。

 大学案内パンフレットに「美女図鑑」「美男図鑑」……どう受け止めますか? 記事後半では、社会学者の上野千鶴子さんと、若者文化に詳しい原田曜平さんに話を伺いました。上野さんは「本音の変化」と「建前の変化」に、原田さんは受験生世代と保護者世代の考えの違いに注目されます。

 そのコーナーは、「近大グラフィティ」という約90ページある大学案内パンフレットの中ほどにある。

 男女4人ずつを計4ページで特集。私服姿の全身写真と顔のアップ写真、名前や所属学科、身長などのプロフィル。こんな質疑応答もあった。

 ――好きなタイプは?

 「親孝行ができるやさしい人」(女子学生)

 「しっかり者で仕草がかわいい人」(男子学生)

 ――将来の夢は?

 「芸能活動をがんばりたい」(男子学生)

 「幸せな家庭を築くこと」(女子学生)

 大学広報室によると、「近大グラフィティ」は、雑誌や大学案内の編集などを手がける都内の会社と共同で作っており、2015年から毎年約20万部を発行。受験生に無料で配布し、一般の書店で販売している。

 学生のキャンパスライフを紹介する内容が中心で、20以上あるコーナーの一つが「美女図鑑」「美男図鑑」。この会社が発行するストリート系雑誌のコーナーを応用したもので、写真撮影や編集にも関わる。

 このコーナーについて、近大の教職員組合は4月18日、ツイッターで「学生を『見せ物』としか考えていない、あまりにもひどい発想で広報をしている」と投稿した。

「外見重視で」大学側からメール

 同月末までに3千件超の「い…

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