ニュース本文


[ワシントン 10日 ロイター] - 米ボーイング(BA.N), opens new tabの新宇宙船「スターライナー」の有人飛行試験による国際宇宙ステーション(ISS)滞在が予想外に長引いている2人の宇宙飛行士は10日、その原因となっている機体の不具合について、米航空宇宙局(NASA)とボーイングが問題を解決すれば地球に帰還できると自信を持っていると述べた。ISS滞在中で初めて行われた記者会見における発言。
スターライナーに乗り込んだスニタ・ウィリアムズ氏とバリー・ウィルモア氏はともにNASAのベテラン飛行士。2人を乗せて6月5日にフロリダ州を出発したスターライナーは、同6日にISSに到着し、本来は約8日間の滞在予定だった。
しかしスターライナーはISSに着くまでにエンジン28基のうち5基が停止し、バルブが正常に閉鎖せず、ヘリウム漏れも発生した。
 米ボーイングの新宇宙船「スターライナー」の有人飛行試験による国際宇宙ステーション(ISS)滞在が予想外に長引いている2人の宇宙飛行士は10日、その原因となっている機体の不具合について、米航空宇宙局(NASA)とボーイングが問題を解決すれば地球に帰還できると自信を持っていると述べた。写真はバリー・ウィルモア氏とスニタ・ウィリアムズ氏。4月撮影(2024年 ロイター/Joe Skipper)
それでもウィリアムズ氏は「この宇宙船がわれわれを連れて帰ってくれると心から思っている」と語った。
ウィルモア氏は「(帰還を)確信している。あなた方も耳にしている通り、失敗は選択肢に入っていない」と話した一方、現在NASAとボーイングが進めている調査の結果が鍵を握っていると認めた。
スターライナーのエンジンが過熱して停止した問題について、NASAとボーイングはニューメキシコ州で同型エンジンを使ってトラブルの再現実験を開始。ヘリウム漏出の原因特定作業も行われている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab