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中国タングステン関連株が上昇、輸出規制受け
春節(旧正月)連休明けの中国株式市場で、タングステン生産大手の株価が上昇した。中国政府が発表した輸出規制が支援材料となった。写真は広西チワン族自治区のタングステン工場。2017年6月撮影(2025年 ロイター)
[北京 5日 ロイター] - 春節(旧正月)連休明けの中国株式市場で、タングステン生産大手の株価が上昇した。中国政府が発表した輸出規制が支援材料となった。
商務省と税関当局は4日、「国家安全保障上の利益を保護」するためとして、タングステン、テルル、モリブデン、ビスマス、インジウムの輸出規制を実施すると発表した。 もっと見る
0206GMT(日本時間午前11時06分)時点で、厦門タングステン(600549.SS), opens new tab、中国タングステン高新材料(000657.SZ), opens new tab、崇義章源タングステン(002378.SZ), opens new tabが3%超、中国モリブデン(603993.SS), opens new tabは1%超、それぞれ上昇した。
中国が2023年8月など過去に重要鉱物に輸出規制を課した際には、当該金属の価格が大きく上昇した。貿易業者も輸出ライセンスを取得すれば、海外で予想される価格上昇の恩恵を受けることができる。
タングステンはダイヤモンドに次いで強度が高く、砲弾や切削工具などの生産に用いられる。米地質調査所(USGS)によると、中国は23年に世界のタングステン供給量の8割以上を生産した。
タングステン資源は中国以外にも存在するが、アナリストによると、航空宇宙・防衛産業で使用される一部の特殊タングステン製品は中国に代わる選択肢がほとんどないという。

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