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[東京 5日 ロイター] - <15:07> 国債先物は続落、日銀利上げ観測が重し 長期金利14年ぶり高水準
国債先物中心限月3月限は前営業日8銭安の140円37銭と続落して取引を終えた。日銀の追加利上げ観測が相場の重しだった。新発10年国債利回り(長期金利)は1.0ベーシスポイント(bp)上昇の1.285%。序盤には2011年4月以来、約14年ぶり高水準の1.295%まで上昇する場面があった。
米金利が上昇一服で落ち着いた動きとなる中、寄り付き前に出た毎月勤労統計 もっと見る が日銀の追加利上げ観測を強める結果となり、先物相場は朝から売り優勢の軟調な展開が続いた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは「名目賃金の伸びは賞与の大幅増が主因で、所定内給与の伸びが加速したわけではないが、日銀の利上げペース加速やターミナルレート上昇の思惑がくすぶる中で予想を上回るヘッドラインが出てきたことから、債券市場では売り材料視された」と指摘した。
また赤沢亮正経済財政相が午前の衆院予算委員会で、日銀総裁が前日に「現在はインフレの状態」と述べたことについて「植田総裁の認識と特に齟齬(そご)はない」と発言したことも もっと見る 、債券相場の追加的な重しになったという。午後には日銀の正木一博企画局長も衆院予算委で答弁したが もっと見る 、市場の反応は限られた。
現物市場で10年物以外の新発国債利回りも概ね上昇。日銀の追加利上げ観測を背景に中期債主導で売られ、イールドカーブはフラット化した。
2年債は前営業日比1.5bp上昇の0.755%。08年10月以来の高水準となる0.760%をつける時間帯もあった。5年債は同1.5bp上昇の0.940%。一時は08年11月以来の高水準の0.955%をつけた。一方、超長期ゾーンは20年債が同1.0bp上昇の1.995%、30年債は同横ばいの2.325%、40年債も同変わらずの2.680%。
短期金融市場で無担保コール翌日物の加重平均レートは、前営業日(0.477%)から横ばい圏の見通し。「引き続き、ビッドサイドの資金調達ニーズが強めだった」(国内金融機関)という。
大阪取引所のTONA3カ月金利先物の3月限(最終取引月は25年6月)は同0.0050安の99.4925。
<11:12> 前場の国債先物は続落、長期金利1.290% 日銀利上げ継続に警戒 
   国債先物中心限月3月限は、前営業日比20銭安の140円25銭と続落して午前の取引を終えた。日銀が利上げを継続するとの警戒感から円債は売り圧力が強まった。現物市場では新発10年国債利回り(長期金利)は一時1.295%まで上昇した後、同1.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.290%となっており、いずれも2011年4月以来約14年ぶり高水準。
国債先物は朝方から軟調に推移。午前8時半に公表された2024年12月の毎月勤労統計で強い賃金の伸びが示されたことを受けて、市場では日銀による利上げが継続されるとの見方が強まり、売り圧力が増した。時間外取引の米長期金利が一時4.52%付近まで小幅に上昇したことも、円債売りを促した。
関西みらい銀行のストラテジスト、石田武氏は、毎月勤労統計 もっと見る について「全体的に強い数字。少なくとも年内に1─2回の利上げが実施されるとの見方を補強する内容だった」と指摘。利上げ時期については6─7月会合と、現時点の市場の織り込みに変化はないものの、今後賃上げで前年比を大きく超える数字が出てくれば、利上げ時期を前倒していくような織り込みになっていく可能性があるとの見方を示す。
現物債市場で新発債利回りは中期ゾーンを中心に上昇。2年債は同2.0bp上昇の0.760%と08年10月以来の水準まで上昇。5年債は一時0.955%まで上昇した後、同2.0bp上昇の0.945%と08年11月以来の高水準。
日銀の利上げ継続が意識される中、イールドカーブはベアフラットの動きになりやすいとした上で「(5年ゾーンは)年度末に向けて売りが出やすくなっている」と、関西みらい銀の石田氏はみる。足元の利回りが上昇したことから入れ替えの動きが出ている可能性も指摘する。
   20年債は同1.5bp上昇の2.000%、30年債は同0.5bp上昇の2.330%、40年債は同横ばいの2.680%。
午後0時30分から衆院予算委員会に出席する日銀の正木一博企画局長の答弁内容に、市場の関心が集まる。
<09:25> 長期金利1.295%、新発2年債・5年債は16年ぶり高水準更新 強い毎勤統計で
現物市場では中長期ゾーンを中心に金利上昇圧力が強まっている。新発10年国債利回り(長期金利)は前営業日比2.0ベーシスポイント(bp)上昇の1.295%と、2011年4月以来の高水準を更新。新発5年債利回りは同2.5bp上昇の0.950%と、08年11月以来の水準まで上昇。新発2年債利回りは同1.5bp上昇の0.755%と、08年10月以来の高水準を付けた。
朝方発表された24年12月の毎月勤労統計 もっと見る については「大きく予想を上回り、強い数字。日銀が利上げを継続していくとの見方を補強した内容だった」(国内銀ストラテジスト)との声が出ている。
国債先物は下げ幅を拡大。中心限月3月限は前営業日比24銭安の140円21銭付近で推移している。
<08:47> 国債先物は続落で寄り付く、長期金利1.280%に上昇
  国債先物中心限月3月限は、前営業日比15銭安の140円30銭で寄り付いた。日銀の利上げへの警戒感が広がる中、売りが先行して始まった。新発10年国債利回り(長期金利)は同0.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.280%で出合いを付け、2011年4月以来の高水準を更新した。
朝方発表された24年12月の毎月勤労統計速報によると、実質賃金は前年比0.6%増と、前月の0.5%増に続いて2カ月連続の上昇となった。
ベース・ペイとも呼ばれる所定内給与も、2.7%増の26万5303円と32年1カ月ぶりの高い伸びだった もっと見る
一方、前日の米債市場では、10年債利回りは4.51%付近に低下。24年12月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が過去14カ月で最大の落ち込みを記録した。これを受けて、債券買いが優勢となった。
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