[東京 5日 ロイター] - <15:00> 午後3時のドルは153円半ば、日銀の追加利上げ思惑など円高材料重なる
午後3時のドルは153円半ばと、前日ニューヨーク市場終盤からドル安/円高の水準で推移している。前日から続くドルの売り地合いの中、日銀の追加利上げ思惑や日米金利差縮小といった円高材料が重なり、ドルは一時1カ月半ぶり安値を付けた。
<12:05> 午前のドル153円前半へ下落、日銀の追加利上げで思惑も
午前のドルは153円前半へ、朝方の水準から約1円下落した。米指標などを受けてドルが売り地合いとなる一方、日銀の追加利上げに関する思惑も強まって円は買われ、一時1カ月半ぶりのドル安水準となった。トランプ米大統領の不規則発言に警戒感もくすぶる。
<11:35> 中国人民元基準値3カ月ぶり高値、米へ配慮の思惑 ドル安進行
ドルはその後も上値の重い展開が続き、一時153.17円まで下げ幅を広げた。昨年12月17日以来、1か月半ぶり安値を再び更新した。
市場では、午前にドル安が加速した一因として、中国人民銀行が連休明けの人民元基準値を7.1693元と、3カ月ぶりのドル安/元高水準に設定したことに関心を寄せる声が出ている。
中国が春節で休場となった1月下旬以降、ドルは全般底堅い展開が続き、ドル指数は今月3日に年初来高値へ迫る上昇を見せた。しかし、中国がきょうの基準値を元高水準へ設定したのは「人民元の切り下げ誘導はしないとの意思を示した可能性がある」(外銀アナリスト)という。
米中対立と関税戦争が回避されれば、リスク回避的なドル高には歯止めがかかりやすくなる。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は3日、米政権との貿易協議に向け、中国が最初の提案に、輸出支援に向けた人民元の切り下げは行わないと表明することを盛り込む方針だと報じていた。
<10:15> ドル153.48円まで一段安、1カ月半ぶり安値を更新
前日から売り地合いが続いているドルが、東京市場に入り一段安となり、一時153.48円まで下落した。1月下旬の年初来安値を下抜け、昨年12月18日以来、1カ月半ぶり安値を更新した。
きょうは実需の売買が集中する5・10日で、仲値にかけて輸出企業の売りが強まったと見られる。公示後のドルは153円半ばで下げ渋っている。
市場では、連休明けできょうから取引が再開される中国市場の動向にも関心が寄せられている。
トランプ米大統領は日本時間5日午前、パレスチナ自治区ガザについて、パレスチナ人が別の土地に再定住した後に米国が掌握し、経済発展させるという計画を提案した。アジア時間の米10年債利回りは現在4.52%付近と、前日NY市場終盤から大きな動きは見られない。
<08:10> ドル153.80─155.00円の見通し、米中交渉にらみ不安定な動きか
きょうの予想レンジはドル/円が153.80―155.00円、ユーロ/ドルが1.0230─1.0450ドル付近。
前日海外市場のドルは、米金利の低下などを受けて155円前半から154円前半までじり安となった。現在も154円前半と1月下旬につけた年初来安値を小幅に上回る水準で推移している。
市場の注目は、近く行われる見通しの米中首脳会談に集中している。トランプ米大統領は4日、中国の習近平国家主席との会談を急いでいないと述べたが、中国が発表した対米関税政策の発動期限は今月10日。ナバロ米大統領上級顧問(貿易・製造業担当)は4日にも、電話会談が行われる見通しがあると述べていた。
交渉の行方は未知数だが、市場では中国が提示した関税の対象範囲が米国より小さかったことで「中国側が交渉の余地をにじませた可能性がある」(外銀エコノミスト)との声が出ている。
きょうから取引が再開される中国市場の反応と合わせて、両国の出方が注目される。「いずれにせよボラティリティーが高い状況が続きそうだ」(外銀関係者)という。
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