
米電気自動車(EV)大手テスラの1月の販売台数は、英国やフランスを含む欧州5カ国で減少した。新型モデルを打ち出す競合他社との競争が激化する中、同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO=写真)の政治的な発言への反発も背景にあるとみられる。昨年12月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[4日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)の1月の販売台数は、英国やフランスを含む欧州5カ国で減少した。新型モデルを打ち出す競合他社との競争が激化する中、同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的な発言への反発も背景にあるとみられる。
マスク氏を巡っては、自身のメディアプラットフォーム「X」で、英国とドイツの極右政党への支持を表明し、論争を巻き起こしている。
ニュー・オートモーティブが4日に公表したデータによると、1月の英国でのEV登録台数が記録的な伸びとなった一方で、テスラの販売台数は約12%減少した。
テスラの販売台数は欧州の他国でも落ち込んでおり、フランスで63%、スウェーデンで44%、ノルウェーで38%、オランダで42%、それぞれ減少した。
EVのレビューサイト「Electrifying.com」が1月下旬に実施した調査によると、英国人のEV所有者と購入予定者の59%がマスクの影響力がテスラ車の購入を思いとどまらせると回答した。
「マスク氏のブランドに対する影響力はますます極端になってきており、多くの購入者は他社を探すようになっている」とElectrifying.comのジニー・バックリーCEOは述べた。
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