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ロシアのメドベージェフ首相=AP

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 ロシアのメドベージェフ首相は15日、内閣総辞職を表明した。また、プーチン大統領はメドベージェフ氏に対し、外交や国防問題を扱う安全保障会議で新たに設ける副議長に就任するよう提案したと発表した。プーチン氏の任期は2024年5月までで、今回の交代はプーチン氏の退任後をにらんだ動きの一つとみられる。

 今回の発表に先だってプーチン氏は15日に議会への年次報告演説を実施。下院に首相任命権を与えたり、他の政治機関に強い権限を持たせたりするために憲法を改正する必要があると訴えた。プーチン氏が24年に大統領を退任した後、下院議長などに転じて最高権力を維持するための下地作りを始めたのでは、との観測が出ている。プーチン氏は安全保障会議の議長も兼任している。

 プーチン氏は00年に大統領に初当選して2期8年を務め、08年から12年までは首相。同年に大統領に復帰した。憲法改正で大統領の任期が6年に延長されていたため、18年に再選されて現在は通算4期目の大統領職にある。ロシア国内では長期化する統治への倦怠(けんたい)感も出ていることから、プーチン氏は早めに退任後の体制作りに着手したともみられる。

 メドベージェフ氏は08年から12年まで第3代大統領を務めた後、プーチン氏と交代する形で首相に就いた。後任首相は明かされていない。【モスクワ大前仁】