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 新型コロナウイルスの新規感染者が再び増加する中、兵庫県尼崎市の企業が相次いでオリジナルの夏用マスクの製造を始めた。冷感素材や阪神タイガースのロゴ入りマスクなど、使い心地に加えデザイン性も追求している。【中村清雅】

阪神鋼材が作る「尼のマスク」。左がスポーツタイプで、右がプリーツタイプ=兵庫県尼崎市大浜町の同社で

 同市大浜町の溶接機材などの専門商社「阪神鋼材」は、マスク不足が深刻だった3月に製造を開始。当初は、創立70周年の記念事業の一環として従業員が手作りして取引先に配る計画だったが、好評だったため一般販売も始めた。マスクは布とガーゼを縫い合わせ、内側にポケットを設けた3層構造で、利用者がポケットにさらにガーゼなどを入れることが可能。6月以降は、薄い布と冷感効果のあるメッシュ素材に切り替えた夏仕様に。上下に伸びる模様柄のプリーツタイプと、立体的でカラフルなスポーツタイプの2種類を「尼のマスク」と名付け製造している。

 布の裁断、縫製、梱包(こんぽう)など全て手作りのため、1日の生産量は100個程度。橋本晋作社長(50)は「創立70周年への恩返しという気持ちで、今後も作り続けたい」と話している。マスクは1個660円(税込み)で、同社のホームページから注文書をダウンロードし、ファクス(06・6416・4321)で注文できる。

 一方、同市西川の繊維機械販売会社「ユニオン工業」は、阪神タイガースのロゴ入りマスクを製作した。3月以降、靴下編み機で自動的にマスクを製造できるプログラムを開発し、取引先約30社に無償提供した。6月ごろから自社製造にも乗り出し、タイガース仕様を完成させた。

 マスクは球団から使用を許可された3種類のロゴのタイプがある。球場で応援しながら使用する場合も想定し、抗菌速乾性の素材などを使っている。約3000枚を8月中旬から、阪急苦楽園口駅近くの直営店などで770?990円(税込み)で販売予定。永田亮司副社長(55)は「阪神地域はタイガースのファンが多い。暗くなった地元を少しでも元気にしたい」と語る。問い合わせは同社(06・6499・0601)。