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大戸屋の店舗の看板=東京都内で2020年6月19日、町野幸撮影

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 外食大手コロワイドは16日、11月上旬に開かれる大戸屋ホールディングス(HD)の臨時株主総会で、大戸屋HDの現取締役11人のうち10人を解任する株主提案を行うと発表した。コロワイドは株式の公開買い付け(TOB)で大戸屋株の約46%を保有しており、株主提案は可決される見通し。新社長にはコロワイドの蔵人(くろうど)賢樹専務を充てる方針。

 コロワイドの株主提案では、大戸屋HDの現取締役のうち、窪田健一社長を含む10人を解任して経営陣を刷新する。当初は全員を解任する方針だったが、経営改善を円滑に進めるため、HD傘下の事業会社「大戸屋」の山本匡哉・前社長は続投させることにした。

 新社長候補の蔵人氏は、コロワイドの蔵人金男会長の長男。新たな取締役にはこのほか、大戸屋HDの実質的創業者の長男で保有株をコロワイド側に売却した三森智仁(ともひと)氏ら7人を送り込む方針。

 コロワイドは8日まで実施していたTOBを成立させ、株式の保有比率をそれまでの19・16%から46・77%まで高めた。大戸屋HDに対し、15日までにコロワイドが打診した人事案を取締役会で決議するよう求めていたが、両社の協議の結果、臨時株主総会で株主提案を行うことにした。大戸屋HDは「臨時株主総会で株主の判断に委ねる」としており、現経営陣の残留を求める対案は出さない方針。

 大戸屋HDは新型コロナウイルスの影響もあって業績が大幅に悪化している。コロワイドは仕入れの共通化や店舗ごとに分かれた調理場の集約などによりコスト削減を進め、経営改善を図る。【町野幸】