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開票作業の「密」を避けるために活用される読み取り分類機=ムサシ提供 拡大
開票作業の「密」を避けるために活用される読み取り分類機=ムサシ提供

 衆院北海道2区補選(25日投開票)の開票作業で、札幌市選挙管理委員会が投票用紙の「読み取り分類機」を本格導入する。計10台を開票所に用意して、作業に当たる人員を約3割削減。新型コロナウイルス対策で開票作業の「密」を回避すると同時に作業の効率化も図り、「一石二鳥」となることを見込んでいる。

 読み取り分類機は、投票用紙に書かれた候補者名や政党名の文字を自動で読み取り、仕分ける。製造・販売元の選挙用機材メーカー「ムサシ」(東京都中央区)によると、投票用紙を毎分660枚処理できるという。従来の開票作業で「第1点検係」が行っていた業務を代行し、省力化を図る。

 市選管が2019年参院選の開票作業で試験導入したところ、開票確定時間が約1時間早まったことから本格導入を決めた。札幌市東区と北区の開票所に5台ずつ、計10台を用意。これにより、作業人員を約3割減の304人に減らす。開票確定は従来と変わらず、投票翌日(26日)の午前1時ごろと見込む。

 市選管は秋までに行われる衆院選に向け、今年度予算で48台を追加購入し、現在32台所有している読み取り分類機を80台に増やす予定。メーカーによって異なるが、価格は1台170万円程度という。

 選挙制度に詳しい品田裕・神戸大大学院法学研究科教授は「新型コロナで接触機会を減らすにはかなり有効な道具で、ミスも減らせる。票数が多く、予算を捻出できる自治体であれば、導入が当たり前になっていくのではないか」と話している。【源馬のぞみ】



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