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旧柏倉家住宅を背に、ベニバナの種を植える黒塀の里山保存会紅花栽培部のメンバーら=山形県中山町で2021年4月22日、上鵜瀬浄撮影 拡大
旧柏倉家住宅を背に、ベニバナの種を植える黒塀の里山保存会紅花栽培部のメンバーら=山形県中山町で2021年4月22日、上鵜瀬浄撮影

 江戸時代、山形県村山地方のベニバナ栽培で産を成した柏倉九左衛門(中山町岡)邸前で、再び栽培して地域振興を図ろうと、NPO法人「黒塀の里山保存会」が22日、同邸前の畑に種をまいた。

 県内では「山寺が支えた紅花文化」が日本遺産に登録されており、「紅花畑の景観」が構成文化財の一つになっている。同町では4年前、重要文化財の同邸を含む旧柏倉家住宅や、周辺の畑が寄付された経緯もあり、会に維持管理やベニバナ栽培などを委託して「町おこし」をすることになった。

 同日、集まったのは紅花栽培部スタッフやボランティアら20人。約20アールの畑に10キロの種をまいた。7月ごろ咲く花は一つ一つ手摘みされ、紅餅が作られる。抽出された染料は、口紅などの化粧品や繊維染めに使われる。

 参加した町内に住む井上俊次さん(66)は「日中にこうした作業をできるのは、地元に住む我々の年代。まだまだ若い方」と笑顔。同会の井上節子理事は「町の財産。会員を増やして伝統を守りたい」と話した。【上鵜瀬浄】



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