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男性の自宅から押収されたパンプス。自宅のげた箱に並べられていたという=名古屋市名東区の愛知県警名東署で2021年4月6日午後0時37分、藤顕一郎撮影 拡大
男性の自宅から押収されたパンプス。自宅のげた箱に並べられていたという=名古屋市名東区の愛知県警名東署で2021年4月6日午後0時37分、藤顕一郎撮影

 同じブランド、色、サイズのパンプスを用意し、女性の履いていた物とすり替えて盗んだとして、愛知県警名東署は6日、同県長久手市の会社員男性(33)を窃盗容疑で逮捕した。男性は容疑を認め、「ほかにも(同じ手口で)盗んだ」と供述。県警は被害女性を特定したが、いずれも「気持ち悪い。被害を知られたくない」と捜査協力が得られず、名古屋地検は23日、男性を不起訴処分にした。

 男性は今年1月末に名古屋市名東区の音楽教室で、女性講師のパンプス(時価約5000円)を盗んだとして逮捕され、自宅のげた箱から約20足の女性用の靴が見つかった。

 同署は同じタイプのパンプスを用意していることから、男性が女性につきまとっていた可能性もあると判断。ストーカー行為などに対応する人身安全対策課も投入して捜査を進めた。捜査関係者によると、男性は名古屋市内などの音楽教室のげた箱を中心に女性の靴を見て回ってスマートフォンで写真を撮り、インターネットで同じ商品を購入。気づかれないよう、少し使用感を出してからすり替えに及んだと説明していた。

 事件が報道されると、同署には「私の靴かも」と複数の女性から問い合わせが相次いだ。しかし、被害者は口々に「気持ち悪い」などと裏付け捜査への協力を拒否。事件発覚の端緒となった女性講師も2月に被害届を出したが、その後取り下げた。

 女性へのストーカー行為は確認されず、男性は「女性の履いた靴が好きだった。においをかぎたかった」と話したという。同署幹部は「事件の性格上、協力を得るのが難しかった。被害者の意向がある以上、仕方がないが、捜査を尽くした分残念だ」と話している。【藤顕一郎】



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