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新型コロナウイルス感染症の影響で、学校現場では今も子どもたちの活動制限が続く。少しずつ緩めようという動きがある一方、感染拡大への警戒感から緩和に慎重な声も根強い。千葉県の小学校の教室をのぞくと、大人のみならず、子どもの間にも「分断」がある実態が垣間見えた。【石川勝義】
机を向かい合わせにして座り、静かに食事する子どもたち。一言も発することなく、カチャカチャという乾いた食器の音だけが教室内に響く――。
5月下旬の習志野市立谷津小学校の給食の様子だ。同校は新型コロナウイルスの感染が落ち着く中、県内でいち早く「対面での黙食」を取り入れた。全員が黒板の方を向いていた従来のやり方から、制限を少し緩めた。