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2年ぶりのペナント奪還を狙うプロ野球の巨人が、シーズン中盤で苦境に立たされている。セ・リーグ2位につけているものの、26日のヤクルト戦に敗れて早くも自力優勝の可能性が消滅。そんな中、ある指導者が試合後の取材で語る、厳しくも温かい言葉には胸に響くものがある。
「打たれる、打たれないじゃなくて、自分の投げたいボールを投げられたのかと。(降板後に)ベンチで話しました」。23日のDeNA戦後、そう話したのは阿部慎之助・作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)だ。2年目右腕・戸田懐生投手(21)に向けた言葉だった。
序盤から失点を重ねる展開の中、2番手で五回から登板した戸田投手は、3年目の森敬斗選手(20)にプロ初アーチとなる2ランを浴びた。1ボールから甘く入った速球を捉えられた。
育成選手で入団して昨年6月に支配下契約をつかんだ戸田投手は、まだまだ発展途上でもある。だからこそ、阿部コーチは…