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警視庁=米田堅持撮影 拡大
警視庁=米田堅持撮影

 ネパール人留学生らの歯を治療したように装って診療報酬をだまし取ったとして、警視庁国際犯罪対策課は2日、歯科医師の大石旭(あきら)(61)=千葉県成田市本三里塚=と会社役員の藤原勇気(43)=埼玉県志木市幸町4=両容疑者ら男性5人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。

 逮捕容疑は共謀して2023年6月上旬、大石容疑者が設立した江戸川区の歯科医院で、ネパール人の留学生や技能実習生ら64人に対して歯の無料検診をした際、治療をしたように装って虚偽の診療報酬明細書(レセプト)を作成し、64人が居住する名古屋市など愛知県の3自治体から診療報酬計約165万円をだまし取ったとしている。認否は明らかにしていない。

 警視庁によると、容疑者のうちの1人が関係する愛知県の日本語学校に「歯の無料検診ができるので生徒を集めてほしい」と依頼。検診の際に撮影した保険証の個人情報を元にレセプトを作成していたとみられる。

 警視庁は、同様の手口で留学生の保険証の情報を集め、少なくとも約2000万円の診療報酬を不正に得たとみて調べている。【岩崎歩】



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