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<ソ・D>4回、3ランを放った牧を三浦監督が迎える(撮影・篠原岳夫) 拡大
<ソ・D>4回、3ランを放った牧を三浦監督が迎える(撮影・篠原岳夫)

SMBC日本シリーズ2024第5戦 DeNA7―0ソフトバンク(2024年10月31日 みずほペイペイD)

 セ・リーグ3位から下克上で勝ち上がってきたDeNAはパ・リーグ覇者のソフトバンクを相手に快勝し、開幕2連敗後に怒とうの3連勝。通算成績を3勝2敗とし、1998年以来26年ぶり3度目の日本一へ王手をかけた。

 リーグ3位からの日本一となれば、2010年のロッテ以来14年ぶり2度目で、セ・リーグでは初の快挙となる。

 試合前まで打率.154で打順が7番まで下がった筒香が3回、9打席ぶりに放った安打が先制の中前適時打。1―0で迎えた4回には同じく試合前まで打率.118と苦しんでいた3番・牧が相手3番手左腕・前田純から左翼スタンドへ1号3ランを放ち、一気に4点リードを奪った。

 初戦から中4日で先発マウンドに上がったジャクソンは初回から150キロ超の直球で押して3者連続三振で立ち上がると、2回までに5奪三振と力投。1―0で迎えた3回には2死二塁のピンチに栗原を全6球チェンジアップ勝負で空振り三振に仕留めるなど圧巻の投球を見せた。

 6回には主砲・オースティンが右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、2試合連続の2桁安打と、今シリーズ初の先発全員安打を達成。9回には梶原の2点適時二塁打などで一挙3点を追加し、13安打7得点で快勝した。

 ジャクソンは4回以降安打を許さず、この日の最速155キロは6回、7回に計測。パ・リーグ王者から8三振を奪い、7回3安打無失点で日本シリーズ初勝利を挙げている。

 レギュラーシーズンでホーム成績がリーグ最低の勝率.479(34勝37敗1分け)、ビジター成績がリーグ2位の勝率.536(37勝32敗2分け)だった今季のDeNA。交流戦でもホームで3勝6敗、ビジターで8勝1敗という“外弁慶”ぶりを発揮していた。

 それはポストシーズン(PS)に入っても変わらず。クライマックスシリーズ(CS)ではファーストステージの阪神戦(甲子園)、ファイナルステージの巨人戦(東京D)といずれも敵地で上位チームを叩いて勝ち抜いてきた。

 日本シリーズでも本拠・横浜で開幕2連敗を喫したが、敵地に乗り込んで3連勝。11月1日の移動日を挟んで同2日にはハマスタに戻って第6戦が行われるが、今度はホームで強いベイスターズを見せつけ、下克上日本一を勝ち取りたいところだ。

 ▼牧 クワ(桑原)さん、カジ(梶原)がつないでつくってくれたチャンス、余計なことは考えずとにかく強く捉えることを意識していました。追加点を奪うことができうれしいです。



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