東京都で11日、新型コロナウイルスの感染者が新たに206人確認された。感染経路の分からない人は101人と約半数に上った。小池百合子知事は、前日10日の会見で「さらに警戒が必要な段階」と危機感を示していたが、9日の224人、10日の243人に続き、この日の206人で、3日連続で200人を上回った。

都が6月2日に発令した「東京アラート」。当初は掲げられていたが同30日になくなった数値指標の1つは、1日当たりの新規感染者数が1週間平均で「50人以上」。すでに数値指標はなくなっているが、7月11日現在で計算すれば「152・4人」でかつての指標50人の3倍に上る。東京都などに最初に緊急事態宣言が発令された4月7日の数値は「98・3人」で、同宣言が解除された5月25日の数値は「6・9人」。増加ぶりが顕著になっている。小池氏は今月10日、陽性者が急増していることについて、検査数の大幅増が一因としていた。

4月19日から今月8日の間、100人を下回っていた感染経路不明者も、今月9?11日の3日間連続で100人を超えた。経路不明率は9日の224人中103人の約46%、10日の243人中101人の約42%から、11日は206人中101人の約49%と3日間で最多となった。プロ野球とJリーグで、5000人を上限に観客を入れた公式戦が10日から開始されるなど社会経済活動は加速中。一方で、感染者も再び増加の一途をたどっており、経済と感染防止を両立していくには、さらに難しい対応を迫られそうだ。【佐藤勝亮】